愛知県春日井市松新町1丁目3番地 ルネッサンスシティ勝川一番街 3F TEL:0568-31-4180
夜8時まで診療
駅より徒歩2分

春日井市の勝川オーラルクリニックでは一般歯科の他、インプラントなど様々な治療に対応しております

院長のコラム

院長のコラム 使用できるクレジットカード一覧 JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、VISA、Master Card ※自費診療のみです。 Safty Implant Sim Plant ASTRA TECH 健康の森 クリニックモール勝川
Mobile Site
HOME»  院長のコラム»  院長のコラム»  「帯状疱疹ウイルス性髄膜脳炎2」

「帯状疱疹ウイルス性髄膜脳炎2」

「帯状疱疹ウイルス性髄膜脳炎2」

歯科口腔外科勝川オーラルクリニック
院長 山田 健久

さあ髄膜炎の続きです。相変わらず月に数行しか進まないスローペースですいません。昨年末これではいかん、とちょっとスピードアップしました。
さて、7月の暑い時期は体調を崩しやすいものではあります。もともと水分をあまり摂らないたちなので熱中症や、血液どろどろのため脳梗塞やそういった疾患を恐れているわけで(ならそうならないようにしっかり予防しとけよ!)こういう声が聞こえてくるという感じであります。今回の恐ろしい事態は、7月の10日月曜日より起きたのです。前日の9日日曜日は所用にて遠方に車で出かけ確かに疲れたといえば疲れたのでしょうが、私はいつももっと疲れていますので大したことはなかったように思います。ちなみにその疲れ、からだのだるさということに関しては、私はずっと前からウエイトトレーニングをしており一年のうちで体調がすこぶるいい時というのは何日もありません。常に疲れてだるくてどこかしら痛いので、きっと病気になってもわからないのだと思っていました。

しかし7月10日朝頭が痛い、だいぶ痛いなという感じです。寝不足でも頭痛はきますし、顎は痛いし、片頭痛にはよくなります。まあ鎮痛剤ロキソニンはよく飲みます。あまりに片頭痛が多いので周囲からは一度脳ドックやれだの、MRI撮れだのよく言われていました。「帯状疱疹ウイルス性髄膜脳炎2」なかなかその機会もないまま時間は過ぎていきました。この片頭痛はだいたいのところ顎関節症の筋痛だろうな、と自分では診断していたのであります。痛くて顎関節が動かないこともたまにありますので・・・。ただこの日やたらだるいし熱っぽいし頭痛はかなりがんがんときています。なんだよ、月曜から、ったく、ロキソニン飲みますがなんかすっきりしません。伏せてじっと目を閉じてないとけっこう辛い、そんな感じ、診療もやりたくないな、ただ寝ても痛みはよくはなりません。熱中症かな、熱は37度ちょっと、普段よりはだいぶ高い、気分もよくないし、前述したように水分をあまり摂らないほうなので軽い熱中症の症状かな、と。非常に暑い日が続いていたことも確かです。汗もあまりかいてないし脱水になっているとも考えられなかったですが、そこで早速水を飲んで飲んでお腹はたぷたぷに。ふー、なんやね、この痛みは、今日は水分を多めに摂ってよく眠って、一日みてみよう、と。

7月11日火曜日、変わりません。同じような頭痛が連日続くことは今までまずありませんでした。こりゃやべーな、脳疾患やな早く病院行って調べとけばよかったわ、と泣きそうになりめちゃだるくて頭はもうろうとして伏せっておりました。仕事にならないので上階のファミリークリニック(内科)に終わりがけに駆け込み相談しにいくと、院長は「先生、熱中症じゃないでしょ、高熱でもないし、熱中症なら冷やして寝てれば治りますから。脳外科行ったらどうですか。去年近くにできましたよ、」と勝川脳神経クリニックを教えてくれました。車で5分くらいかな、まあ近いですが夜はやってません。もう待てないので救急へ行ってCT撮ってもらおうと意を決して市民病院へ紹介状を書いてもらいました。「どうしますか、小牧でも春日井でも、先生は小牧の方がいいですよね。どうせ夜は研修医しかいませんけどね、」と。重大な疾患だと困るのでとにかく早く撮ってもらおうと、それしか考えられません。あとこの痛みはなんとかならないかなと、とにかく痛いので翌日もこんなんでは何もできないなと。そして以前の勤務先の小牧市民病院の救急外来へ行ったのです。手続きをして順番待ち、まあ予想通り待たされます。血圧を測って出た紙をお持ちください、と言われ自動血圧計に腕を通しますと、なんと180/120、!!何回か測りますがやはり高い、そりゃそうだわ、こんな痛けりゃね・・・。さて一時間くらい待ったでしょうか、夜10時くらいに診察室へ、案の定若い女医さんです。おーおー大丈夫かや、頼むで、と症状を説明、とにかく、だるい、頭が痛い、鎮痛剤はあまり効かない、脳疾患でしょうか?とにかくわらをもつかむ感じです。その研修医?かはわかりませんが女医さんはまあまあ態度はL(エル)な感じ貫禄をみせたいのでしょうか、ふんふんとパソコンにカルテ打ちしながら質問していました。熱は微熱ですね、昨日から、んーー、CTを撮りましょうか、とCTを撮りにいきました。そしてまた一時間くらい待って、その間やはり痛くてだるくてうなだれていました。まだかね、忘れてんのかいな、まだでしょうかと聞いてみますと、採血する場所へ、どうですか痛いですか?と、別の女医?ナース?そりゃ痛いっしょ、激痛ですで、なんとかしてくれよ、って感じで訴えると、では鎮痛剤を点滴で入れますとのこと、ベッドがいっぱいで座った状態で点滴、CTの結果は?と聞くと、え?まだでしたか、とその女医?ナース?区別がつかない人。最初診てくれたくれた女医が来て、ああすいません、みたいな、やはり忘れてたんかいな?おーーーーー、たのむて、CTは特に異常ないんです、と。特に重大な出血等ありませんでした、と。あそうですか、じゃなんですかね、この痛みは?と聞くと、きっぱりと「わかりません」と。はーーーーーーなんかこういう場合はこういうことが考えられるとか、こうかもしれませんとか、そういうのもないんですか、がっくり。予想はしてたけど救急外来とはそんなもの、明らかな異常がなければ痛いのはしょうがない、我慢して、「明日脳外科にかかってください」とその研修医!うんきっとそうでしょう。まあいちいち体は元気そうな、(今にも危険な状態でもない)人に細かく関わっていられないのでしょうね。点滴が終わるまでは座ってあまりにがっくりきているのを見てか察知してか、大丈夫ですか、とナース?の人、後でその研修医も言葉をかけてくれました。点滴後はだいぶ頭痛も軽くなり、ちょっと効いたなとほっとしたりしました。もう夜中も1時くらいでしたかね、そろそろ会計、さあ帰るかって時にふと胸の真ん中に違和感があり、見てみると昨日はなかった赤い丘疹があります。コイン大程のかゆくもないです。ん、なんだいつからだろ?とその時はあまり深く考えず帰りを急ぎました。

翌日7月12日水曜日、やはり頭痛は激しく体はだるくてどうしようもありません。自分の患者さんは予約入っていますので小牧市民病院には行けません。入っている予約をキャンセルして脳外科に行くかとも思いました。しかしCTで脳に異常がないというあの研修医の診断に少し安心したのか安静にしたら良くなるかもとなるべくじっとしていました。水分は多く摂り診療はほぼスタッフにまかせ動くのは最低限にしようと、鎮痛剤はあまり効かないけど飲むしかないので飲んで、翌日木曜は午後フリーだったこともありもう一日我慢しようという感じの日でした。胸の赤い湿疹は特に変化なく、こんなんできたことないな、帯状疱疹?とも思ったりしたけど痛くもかゆくもないしね、真ん中だし、帯状疱疹はやはり片側と思い込んでいたので頭痛と関連するかともちろんネット検索もしました。帯状疱疹、頭痛でも検索してウイルス性髄膜炎という可能性もあるけど、自分の症状と比べて胸の湿疹と関係あるのかな?確信するには至りません。市民病院は午前中に初診でかかるにはかなり早い時間から行かないといけないので、ファミリークリニックで教えてもらった脳神経クリニックにしようと思ったのです。そこはMRIのネット予約が初診でもできるので13日木曜の予約を試みると、午後はない、午前の最後は11時か、ま、とりあえず予約しとくしかないので予約、自分の患者さんのほうはキャンセルも含めてなんとかしようと、場所も近いし、とちょっと甘く考えていました。

7月13日木曜日、いよいよこりゃまずいな、頭は割れるように痛く、微熱は続きだるい、午前の診療はぎりぎりまでやって10時50分には出ました、が11時には間に合いませんでした。勝川脳神経クリニック、脳神経専門のクリニックです。お待ちの患者さんは多く、電話では伝えたのですが若干遅れたため待つことになりました。その間血圧を測るようにいわれここでも測定、やはり非常に高い!採血をし4~50分後、MRI室へ。MRI撮影し、また待合で待ちます。私も患者さんをいつも待たせていますので待つことになんの文句も言えません。市民病院でもそうですが、待たされる患者さんの気持ちをしっかりと理解しないといけません。さてしばらくの後患者さんも減ってきました。ようやく診察室に通されました。
症状を説明し院長先生の診察です。首を触診後MRIの説明、特に異常ありませんと。脳血管の異常はないし出血の所見もない、原因となるものは見当たらないというのです。それはそれで安心でした。頭のMRIをずっと撮ってもらいたいと思っていたわけですから。この痛みはどうなんでしょうね。一応胸の赤い湿疹も見せました。「火曜日に気づいたんですが、」見せるやいなや先生は。「あ帯状ほーし・・!」と口走っていました。がその後くちごもり「これは皮膚科の専門の先生にみてもらいましょう、紹介しますので」と。帯状疱疹であったとしてもやはりこの頭痛と関連していることは明言されませんでした。頭痛に関しては髄膜炎の可能性もあることを言っておられましたが細菌性ではないし無菌性であればあまり心配はない、ということでした。前述したとおり細菌性(化膿性)のものは非常に危険なものでそれが疑われれば即刻治療を開始しなければ命の危険もあるのですから。ただ先生は、群発性頭痛じゃないか、みたいなことを言われていましたので、やはり帯状疱疹との関連は疑いをもたれていなかったようです。群発性頭痛というのは、一次性の頭痛、それ以外の原因によるものではない頭痛です。あとは三叉神経痛とかも考えられます、と、先生、それは私の専門です(心の中で)・・・。「へー勝川で開業されてみえるんですねー、紹介するところは東海中央クリ・・・」「は?、せ、先生、そこは、近くの・・・」「ええ、うちは皮膚科へ紹介するときは近いしそこに診てもらっています」そこの先生は形成外科クリニックの李先生、私が研修医時代最初に赴任した(参考~道のりパート6)小牧市民病院でお世話になった李先生です。形成外科と口腔外科は隣接領域で常に治療を連携して行う必要のある診療科です。病院によっては仲が悪く疾患を取り合う間柄でありますが、名古屋大学の系列病院はもともと形成外科の教授が口腔外科と深い縁がある方だったこともあり関係は良好だったといえます。大学でも口腔のカルチの長い頸部廓清のオペの際は形成外科と合同で行い、再建をお願いするというのが一般的でした。小牧市民でも同様で形成外科と合同で行うことも結構ありました。おっと、~道のり、の一部になりそうな感じでしたが(汗)話を戻すと、李先生には当時、手術だけでなく、口腔外科の外来でも記憶に残っていることがあります。小牧市民は隣接地域に企業の工場がたくさんあり南米系の患者さんが多く来ていました。そのためスペイン語の通訳のお嬢さんが常駐していました。口腔外科の問診票もスペイン語編を用意していたぐらいです。ただやはり日本語をほとんど話せない方ばかりですので通訳の方を呼んで対処していました。そんな中たまに中国系の患者さんがみえると漢字を使って筆談のようにやり取りをするのですがなかなかうまくいきません。そんな時、中国出身の李先生に無理を言って来てもらい中国語で説明してもらっていました。「おーすごい、ぺらぺらやー」とつぶやいたものでした。(当たり前や)現在李先生とは小学校の学校医が同じということもありそこでお会いして久々お話しする機会もあるのですがクリニックに伺ったことはありません。院長先生に小牧の時に一緒で、という話をすると「え、ほんとですかっ!?」と言いつつ「大丈夫です、いつも助かっています・・・」と。李先生は形成外科の先生・・・、疑うわけではありませんが皮膚科専門の先生ではないので。でも行くしかありません。薬を処方されました、神経痛の薬、ビタミン剤、・・・あと微熱があるので抗生剤・・・意味ないですよね、と思いつつ、その日のうちに李先生のクリニックへ行くことにしました。とにかく最悪の脳疾患がなくほっとした、というもの以上に専門の脳神経クリニックへ行ってもこの頭痛について明快な解決が得られなかったことにがっくりしてしまいました。

夕方、紹介状を持って東海中央クリニックに行き李先生にお会いしてみると、「おーー、どうも、大変ですね、」と私のためにかなり時間を使ってくださいました。とにかくこの頭痛をなんとかしてほしいのですが、いかがでしょうか。「んー、髄膜炎の可能性あるねー」胸の丘疹を見て、「ゾスターではないねー、(Herpes zoster:帯状疱疹ウイルスです)単純のほうじゃないかな、(単純:Herpes simplex:単純疱疹)」と李先生。やはり胸の丘疹は頭痛と関連してるとは考えない、ということでした。でも「ウイルスの髄膜炎の可能性あるから明日の診療は患者さん全部キャンセルして安静にした方がいいよー。」と、まあ確かに診療どころではありません。ただ「明日は代診医に任せますので、」「あそう、じゃ先生は口だけ動かして体は動かさないほうがいいよ、僕も小牧にいる時髄膜炎になってねー、頭痛いのなんのって、鎮痛剤も効かないしすぐ脳外科行って病棟すぐ入院したよ、大変だたよ。」といまだに残る中国なまりで自身のご経験を話してくれました。1週間も入院されてたなんて知らなかったので、?ん?私が覚えていなかっただけ?かもしれませんが。その場で勝川脳神経の先生に電話で、髄膜炎の可能性を言ってくださり、追加のウイルス血液データのオーダーをしてくれました。髄膜炎である可能性が高まったかなー、とでもやはり胸の疱疹がジンプレックスとは思えず、なんかもやもやとしたものが残りました。ただ安静にしていれば治るのか、どこかへ入院しないといけないか、病状はよりひどくなっていくのでした。自分としては、頭痛、だるさは髄膜炎によるもの、胸の疱疹はやはりゾスターかな、ゾスターにしては痛くないしそれが頭に感染したとはあまり思えないといったところでしょうか。ただ今思えば、というところで、激しい頭痛に苦しんでいた時は不安、恐怖、どうしたらよい?いろんなことでそんなに冷静な分析などできるはずありません。

7月14日金曜日、そろそろ限界か、とにかくだるくて頭も痛くて伏せるしかありません。鎮痛剤もほとんど効きません。とその夜嘔吐してしまいました。前日、皮膚科に診てもらった後1週間ぐらいでまた診せてください、と言われていた脳神経の先生に相談するしかないな、翌朝早朝に連絡しようと。

7月15日土曜日、診療の予約はキャンセルしておいたので覚悟はできていました。早朝時間外でしたが院長は電話に出てくださり、病状を説明すると、大曾根にある救急の脳神経病院に連絡しておくと、言ってくださいました。院長も開業前その病院に勤務されていたそうですぐ診てもらえるように手はずを整えてくださいました。もちろん入院の準備をして自宅から大曾根の脳神経病院、大隈病院に向かったのでした。恥ずかしながらその病院のことはほとんど知らず不安でしたが行くと大きな病院でいわゆる脳神経専門病院です。「帯状疱疹ウイルス性髄膜脳炎2」 診療開始時間とほぼ同時に到着しました。連絡してもらっていたのですぐ診てくれました。脳外科の先生、神経内科の先生、に診断してもらいました。神経内科の先生は「胸は帯状疱疹です、それによるウイルス性の髄膜炎です。まあ入院してください。最低1週間連続で抗ウイルス剤を点滴して安静にしましょう。」とまあ予想していた感じです、その先生が主治医になってくださいました。とにかくだるいのと気持ち悪いのと頭が痛いのを早くなんとかしてほしい、それだけです。そこから地獄の入院生活が始まったわけです。

入院篇はまた次回!

 

2018-01-12 10:12:31

院長のコラム

 
PAGE TOP